2014年12月6日土曜日

雪の三ツ峠



土曜日はAGS-Jの上級レスキュー研修サポートで三つ峠へ

4時半に四街道を出発し富士急電鉄の三つ峠駅(標高613m)で妻を降ろす
妻は三ツ峠山頂まで標高差1172mを登る
妻だと4時間近くかかるだろう
私は車でいつもの入山

トイレ脇の駐車場から歩き始めてすぐ林道は雪に覆われはじめた
四季楽園に到着するとテラスには国分さん、千石さん、阿部さん、桜井さんと馴染みのメンバーがすでに準備中だった
屏風岩を見るとアパッチハングの右には大きなつららが下がっておりバンドには積雪も見られる
本日の研修は四段ハングで行うとの予告だった。この手の大きなハングは私の最も得意とする分野で楽しみにしていたが、バンドに雪が付着している状態では危険だし、こんな寒気の中で長時間四段ハングにぶら下がっていたくない



勝野さんによれば河口湖の朝の気温は-8度だったという
河口湖より1000m以上標高の高い、三ツ峠では-14度だったことになる

しばらくしてガイドの桜井さんが登高会嵓のメンバーと共にやってきた

あまりにも寒いので、四季楽園のストーブに当たりながらぐずぐずしていたが意を決して外に出た。
まず四季楽園のテラスでオーバーハングの下降におけるロープシステム全体の確認を行う
その後、屏風岩へ向かった

風がないので陽が当たるとぽかぽかと暖かいが、太陽が雲に隠れると猛烈に寒い
陽に暖められて大きな氷塊が落ちてくる
数種類の支点回収技術を繰り返し行ってから、いよいよハングの下降とテラスへの引き込みを行う
今回はクライアントが支点のランナーを回収できないほどダメージを受けているという想定なので、難易度が一層高いものとなっている


登山道を注意しながら見ていたが妻が通ったのを確認できなかったので
昼過ぎに電話してみると、すでに三ツ峠の山頂にいた
四季楽園のストーブにでも当たりながら待っているように言うと、裏三つ峠の駐車場までの間を昇り降りしたいという
見上げた心がけだ

15時過ぎに四季楽園のテラスへ引き上げる
私は明日千葉岳連の行事があるので日帰りだが、他のメンバーは四季楽園に宿泊する
桜井ガイドと酒を酌み交わしたかったが仕方がない

黄昏始めた雪の林道を一人で下っていくと、妻が登ってくるところにであった
駐車場で帰り支度をしていると、誰かが走って下ってくる
誰だろうと思って見ると阿部さんだ
走ってくるからには、何か事件でもあったのではないかと少し心配して問いかけると
登高会嵓の中野さんが河口湖駅からタクシーで入山するという連絡があったので、タクシーなんか使わないで迎えに行くのだという
やさしいなぁ・・・

私たち夫婦は富士吉田で夕食をとってから三ツ峠グリーンセンターで温泉に浸かって家路についた
高速道路に渋滞はなく、2時間ほどで帰宅すると、部活動を終えた息子がリビングでくつろいでいる
冬山合宿の実施場所が劒岳早月尾根に変更になったという
厳冬期の北アルプス長期縦走を行うには実力不足とコーチ会に判断されたらしい
早月尾根も一筋縄では行かない冬剱の難コースだが正しい判断だと思う





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