2015年4月5日日曜日

イースターの錦糸町

寒い小雨模様となった東京
今日はイースターなので午後から錦糸町へ出向いた
特別な課題があるわけではなかったがフィジカル面でのパフォーマンス維持、あるいは向上を期待してのことだ

13時頃にはいつもの常連がそろい始めた

リード壁の前に立ってハーネスにロープを結び始めると、頼んだわけではないけれども、誰かがすっとやってきてビレイしてくれる

錦糸町へ通いだしてから4ヶ月
最初の一ヶ月は誰もビレイしてくれないし、ビレイもさせてくれなかった
リード壁クライミングはグラウンドフォールを許さない技量が相互に確認できない限りビレイしたりビレイされたりすることはありえない
たとえジャパンカップでリンヒルやユージのジャッジをしていた私でさえもビレイの技量が確認できなければ錦糸町ではビレイを許されない
特に1ピン目から3ピン目まではグラウンドフォールの危険があるので常連たちはこの部分を注視している
至極当然なことである
だからこそ常連相互に安心してリードクライミングができるというものだ
錦糸町のこの風土は一見したところ排他的とも受け取られるかもしれないが安全管理の面からは妥当なしきたりだと思う
20年の歴史を持つ錦糸町だから過去に多くのグラウンドフォールがあったのだろう

リード大前傾壁左ラインに設定された4月の課題に昨夜手をつけたので今日もこの続きを行う
常連の多くはこのラインのオンサイトを狙う

肘、手首、腰、膝のそれぞれの故障で苦しんでいたがボルダリングを控えてから症状は徐々に緩和されほぼ痛みもなくなった
それで今日は久しぶりにボルダリングをおこなった
数週間ぶりのボルダリングだったのでパフォーマンスが落ちているのではないかと案じたが、そうではなかった
むしろパフォーマンスは向上しておりホールド替えが実施された洞窟壁で幾つかのオンサイトを許してくれた

それで一段落してベンチに腰掛けていると
「賀来先輩のお父さんですよね」
と声をかけてくる青年がいる
息子の大学山岳部の後輩の二人だった
昨年山岳部90周年祝賀会に妻と出席したので私の顔を覚えていたらしい
息子の所属する山岳部は歴史があり、それがためかきわめてストイックだ
そんな山岳部で長く部活動を続けるのは大変なことだと思う
もっと和気藹々としているワンダーフォーゲル部や探検部という選択もあったろうにあえて山岳部を選んだ若者たち
この4月から山岳部の主将となった息子は目を吊り上げて、その重責にピリピリしている

ボルダリングを終えて1階への階段を下りていくと見覚えのある若い女性と目が合った
一拍おいて紺野さんだと気がついた
昨年富士山で会った時にモンブランへ登るといっていた
初めてのクライミングを行うために講習会に参加しているのだという

今日は妻が羽田着14時5分のANAで札幌の実家から帰ってくる
待ち合わせて一緒に帰る約束をしているので15時に錦糸町を後にした
入れ替わりで大嶋さんがやってきた
名残惜しく後ろ髪を引かれる思いでジムを出て錦糸町駅へと向かった

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