2017年5月21日日曜日

マルチピッチクライミング 子持山獅子岩


いつも印西壁で一緒に登っている仲間であるチーム印西のMさんにマルチピッチクライミングに連れて行って欲しいと言われたのは二週間ほど前のことだ
6月から7月はENSA研修でヨーロッパだし、9月には息子とヨセミテへ行く予定なので8月は準備に忙しい もしMさんとマルチへ行くとすれば今月中を逃すと10月以降になってしまう
ということで富士山の翌日である今日、Mさんと妻の三人でマルチピッチクライミングを行うことになった
ルートは群馬県渋川に近い子持山の獅子岩を選んだ
この子持山獅子岩は以前、大西ガイドや三苫ガイドから薦められたことがあり、いつか行ってみようと思っていたからだ

昨夜21時過ぎに富士山から帰宅し風呂に入って就寝したのは23時近かった
息子は今年も日大山岳部には多数の新人が入部したそうで、新人養成の訓練に土・日二日間に渡って日和田に行っている
そして今朝は3時に起床し印西体育館へ向かった
印西体育館の駐車場で4時にMさんと待ち合わせ子持山へハンドルを切った
子持山のアプローチの林道が崩落して廃道化していたので20分ほど余計に歩かされた
林道から登山道へ入るとすぐ左側に大きな岩壁がある 越沢バットレスを上回る規模で、壁の下には神社があるからご神体であろう
40分ほど登山道を登って「この先危険」と書かれた標識から左へとトラバースするとまもなく獅子岩に到着した
すでに2パーティーが取付点にいて、私たちは三番手である
さて、どんなルートだろうかとワクワクする
順番がやってきて早速登り始めた
頭を使うムーブがいくつかあって抜群に面白い
あるところでは左足を腰よりも高い位置にあげてサイドプルで体を引き付けて乗り込むというムーブがあり、またあるところではフレークをニーロックしたり、カチをフルパワーで引き付けたり、アンダークリングしたり、さらにはノーハンドに近いスラブ登りをしたり等々・・・
退屈な区間が全くない、次から次へとひとひねりした面白ムーブの連続である
しかもビレイステーションのアンカーは良好で、プロテクションもハンガータイプが基本だから安心して取り組める
大西ガイドと三苫ガイドが薦めてくれた理由がよく分かった

印西の大前傾壁とはタイプの異なるムーブが連続したけれど、さすがに登り慣れしているMさんも順調に登ってきた
妻も時々ヌンチャクをつかんだりしていたが、比較的順調だった 一年前だったらマイクロトラクションで引き上げたであろう
後続のパーティーもいたけれど敗退したようで、後続に追い立てられることもなくのんびり登らせてもらうことができた

帰りは「こもちの湯」で汗を流したが1時間250円の低料金
石鹸はあるがシャンプーとリンスはない
関越自動車道では渋滞に巻き込まれたが、20時過ぎに印西体育館へ帰り着くことができた
これから印西壁でひと登りするつもりで体育館に入ったが、冷静になって考えてみると、これから登って帰宅したら自宅に着くのは22時近くになってしまう 5分ほど山口さんなどと会話をしてから、家路についた

子持山獅子岩
素晴らしい三ツ星マルチピッチクライミングルートでした
廃道化が進行しつつある林道のアプローチ



9.8mmシングルロープで登り、別途8.2mmをバックロープとして曳く








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